岐阜・愛知・三重の設計事務所TAWKS
基礎工事の現場監理も、設計事務所の重要な仕事の一つです。
まず、設計図の精度が高いことは、基本中の基本です。
ましてや、基礎図面が無い場合には、一体どうやって設計監理しているのか疑いましょう。
これはハウスメーカー・工務店であってもです。
基礎形式の代表的なものとしては、ベタ基礎と独立基礎があります。
一般的な木造住宅の場合、基礎形式はベタ基礎が多いですね。
数件だけ、ひるがのの別荘を設計した際、独立基礎を採用しましたが、
猛烈な雪国だけは、独立基礎を採用した方が良いですね。
(凍結深度があるため。かなりコアな話なため、ここでは、やめておきます。)
基礎工事で、まず初めに取り掛かるのは、防止フィルム張りと捨てコン打ちです。
ベタ基礎だから不要。と説明されるかもしれませんが、
防湿フィルムは、やっておいた方が賢明だと考えています。
防湿シートの透湿抵抗値は、コンクリートの比ではありません。
しっかり施工されれば、高い防湿効果が得られるはずです。
監理内容としては、欠損や重ね代不足がないか、慎重にチェックします。
防湿フィルムの欠損はテープで塞ぐこと。
防湿フィルムt≧0.1mm 重ね代≧150mmが基本です。
捨てコンクリート(略称:捨てコン)は、構造ではなく、補助的な役割で打つコンクリートのことです。
基礎の位置を正確に出すこと・型枠を固定することを目的としています。
省略することも可能ですが、施工の難易度は上がります。
やっておいた方が良いでしょう。
監理内容としては、捨てコンを水平に打設できているかを確認します。
このような工事が適切に行われているかをチェックすることも、設計事務所の大切な仕事です。
もちろん、設計事務所抜きでも、しっかりとした仕事をする工務店・ハウスメーカーはあるとは思いますが、その見極めは建築主だけでは難しいかと思います。
パートナーを選ぶ際は、技術的なことも、一度突っ込んで聞いてみた方が良いかもしれませんね。