岐阜県郡上市白鳥町 白鳥の家
上棟から約1週間後。
組みあがった構造体に、金物などが取り付けられました。
その検査は設計士も行います。
耐力壁、火打、金物などの構造的に重要なものが、図面や設計の意図と整合しているかをチェックしていきます。
上の写真が、火打ちと呼ばれるもので、構造体が一体となるように設けるものですね。
こちらの合板が貼ってある壁を「耐力壁」といいます。
耐力壁は、地震などの横の動きに対しての耐力を上げるために設けます。
TAWKSでは、より強固な壁をつくるため、さらに、多少は融通が利くので、このような耐力壁を使います。
このような構造用合板を使用した耐力壁を用いる場合、重要となるのは、
釘のピッチです。
150mm以下の釘ピッチになっていますね。
釘ピッチが150mm以下となっていれば、耐力壁として十分な耐力を発揮してくれます。
当たり前ですが、
「じゃあ、合板は全部150mm以下のピッチにすれば良いんだね」
というのも間違いですね。
耐力壁はバランスよく、建物内に配置されていることが重要です。
何でもかんでも、耐力壁にされてしまっては、逆にバランスの悪い構造的に弱い建築となってしまいます。
ですから、耐力壁以外の壁が、150mm以下の釘ピッチになっていないかをチェックすることも重要です。
こちらがホールダウンと呼ばれる金物です。
地震のような力が建物にかかると、耐力壁で建物全体の負荷に耐えるので、耐力壁には力が集中します。
その柱には、引っこ抜かれるような力がかかります。
その力に対抗するため、「基礎や土台」と「柱」を緊結するために設けられるのが、このホールダウンと呼ばれる金物ですね。
ホールダウンの位置や種類が図面や設計の意図と整合しているかをチェックするのも重要です。
工務店やハウスメーカー側だけでなく、第三者であるTAWKSがチェックすることで重大な欠陥を未然に防いでいきます。
設計事務所って、意外と泥臭いですよね?
でも、サッカーのファンタジスタだって、血の滲むような泥臭い練習を経て、魅せてくれる。
建築だって、アートだって、同じなんですよ。
基本が一番大切です。