パネル断熱 LIXIL スーパーウォール メリット・デメリット

パネル断熱 LIXIL スーパーウォール メリット・デメリット

岐阜県郡上市「郡上の家」。

「郡上の家」では、建材メーカーのリクシルが開発・販売する「スーパーウォール工法」と呼ばれるパネル断熱工法を採用します。

今回は、パネル断熱「LIXIL スーパーウォール」のメリット・デメリットをご説明します。

一般的な木造軸組工法は、柱間に「筋交い」という斜めの線のような材を入れて耐震性を確保します。それに対して、「スーパーウォール工法」はパネル・面材によって、構造となる壁を家全体につくる「面」で支えるモノコック構造です。

「スーパーウォール工法」の代表的なメリットは4点あります。

1.断熱性能が高く、暑さ・寒さに強い

「スーパーウォール工法」は、断熱性能が高くなりやすく、夏の暑さ・冬の寒さに強い点が最も大きなメリットです。気密性が高く、すき間から冷気や熱気が侵入を防ぎます。
そのため、冷暖房にかかる光熱費・ランニングコストの軽減し、省エネで1年中快適に過ごすことが出来ます。

2.温度差を少なくする。

「スーパーウォール工法」は、家全体を隙間なく、高い断熱性能を持つパネルで覆います。そのため、部屋ごとの温度差、家全体の温度のムラが少ないです。ヒートショック現象を軽減し、温度差による不快感が少なく、快適な住環境を作り出します。

3.耐震性能・耐久性能の向上の見込が高い。

「スーパーウォール工法」は、地震や台風などの揺れを建物全体の壁で支えます。外力に対して、全体にバランスよく分散して支えるので、力が一転に集中することが少なく、耐久性・耐震性の向上を見込めます。

4.遮音性が高い。

「スーパーウォール工法」は、気密性能が高いため、遮音性も高くなります。近隣の騒音・音漏れも少なくなります。静かな家は気持ちがいいですよ。

「スーパーウォール工法」の代表的なデメリットは、「間取りやデザインに制約がある」ことです。
自由に近い間取りやデザインは可能ですが、制約があります。スーパーウォールだから出来ることもあれば、出来ないこともあります。

例えば、大きな開口部を設けること、外部に面する建具を造作建具にすること、エアコン・コンセントの増設などは難しいです。

それでも、サーモグラフィからも分かるように、断熱性能が高く、温熱環境がムラなくなることは魅力ある工法でしょう。

TAWKSが設計している、いつもながらの仕様でも快適との感想を頂くのが常ですが、特に寒い地域であったり、暑さ・寒さに弱い方は、採用の検討をオススメします。

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